土木用語「ゆ」

有効高さ

 部材断面の圧縮縁から正鉄筋または負鉄筋の断面図心までの距離

遊離石灰

遊離石灰とは、ほかの物質と結合せずに単体でセメント中に残った酸化カルシウムと定義されている。 コンクリート硬化後に水分と反応して膨張性の物質を生じ、遊離石灰自体がひび割れを発生させることもある。 ひび割れの深さと遊離石灰の発生にはほとんど関係ありません。

一方、コンクリートのひび割れなどから水とともに出てきた水酸化カルシウムが、空気中の二酸化炭素と結びついた炭酸カルシウムの白い固まりを「遊離石灰」と言う場合もある。これは本来誤りであるが、現場では日常的に使用されることがある。

ユニット鉄筋

 現場での鉄筋の組立作業を大幅に削減するため、あらかじめ品質管理の行き届いた工場等において加工・組立がされた鉄筋。

ユニット鉄筋の重ね継手は、一断面に集中するため(イモ継ぎ)、割り増し係数1.3を乗じる。

算式:

イモ継ぎの重ね継手長の算式

la : 重ね継手長(10mm単位に切り上げ)

σsa : 鉄筋の重ね継手長を算出する際の許容引張応力度(SD345の場合 : 200N/mm2)

τoa : コンクリートの許容付着応力度(σck=24N/mm2の場合 : 1.6N/mm2)

φ : 鉄筋の直径(mm)

出典:土木構造物マニュアル(案)H11 P33

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