土木用語「つ」

突合せアークスタッド溶接継手

 突合せアークスタッド溶接継手は,鋼板などの板状鋼材に棒状鋼材を直立溶植させるアークスタッド溶接法を応用した継手工法で、接合しようとする鉄筋間にアークを発生させて鉄筋を溶融し、 溶融金属が溶接部から流れ出ないように鉄筋継手用の特殊な溶接補助材(セラミックフェルール)により囲んで溶融池を形成し、ここに鉄筋を押し込むことにより得られる継手をいう。また、本継手工法は、アークスタッド溶接法と 同様、電流値やアーク時間等の溶接条件をすべて事前に設定し、アーク発生から鉄筋の押込み動作が約1秒の聞に自動的に行われる。アースクランプの保持長さが約50~80mmと短いなどの特徴を有する。

参考文献:鉄筋定着・継手指針(2007年版)

突合せアーク溶接継手(エンクローズ溶接)

 突合せアーク溶接継手は,接合しようとする鉄筋を、ほぽ同軸直線上に適当な施工間隔を設けて突き合わせ、溶融金属が溶接部から流れ出ないように溶融池を当金等で囲んで行うアーク溶接方法によって得られる継手をいい、供用時における当金の有無により、当金付き溶接継手と当金なし溶接継手とがある。

 当金付き溶接継手は,鉄筋とほぼ同種の鋼からなる鋼管や半円筒形の裏当金などにより開先の周囲を部分的に囲い、被溶接材である鉄筋とこれら当金とを一体にアーク溶接して継手を形成するものである。 当金の部分については溶接部が覆い隠された状態のため、その溶接状態の良否を外観から判定することは困難であるが、 施工性の観点からは、 当金なし溶接継手に比べ溶接が容易であると言われいる。特に鉛直方向鉄筋の継手において溶着金属の形成が当金なし溶接継手に比べ容易であると言われている。

当金なし溶接継手は溶接施工の際に鉄筋聞に設けられた開先の周囲を銅当金またはセラミックス裏当材などで一時的に囲い込み、溶融金属が関先から流れ出ないようにしてアーク溶接により継手を形成するものである。 溶接後は一時的に使用した銅当金等は継手から撤去される。 したがって品質管理上重要な外観検査を継手全周について行うことができる。また、継手の大きさはほぼ鉄筋最大径程度であり、鉄筋継手の中では最も小さい。

参考文献:鉄筋定着・継手指針(2007年版)

突合せ抵抗溶接継手

 突合せ抵抗溶接継手とは、突き合わせた接合材に通電し、抵抗発熱により接合部の温度を上昇させ、加圧により接合する継手で、アプセット溶接とフラッシュ溶接がある。

  • アプセット溶接は、端面を突き合わせ,加圧・通電しながらの抵抗熱で行う溶接。
  • フラッシュ溶接は、端面を接触させた状態で通電し,接触部をフラッシュ(火花)として溶融飛散させた後,加圧・通電して行う溶接。

参考文献:鉄筋定着・継手指針(2007年版)

津波

 津波は海底面の隆起、沈降などの変動によって引き起こされる海底の波であり、多くは海域の大規模な地震に伴って発生する。 沖合いでは小さい波でも津(港の意味)で波高が急激に高くなることから津波といわれている。

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