メモ
■「PCグラウトの設計施工指針」の改訂について
発行日-2013年12月01日
プレストレストコンクリート工学会において,2005年に「PCグラウトの設計施工指針」が規準化されて以来7年の経過を経て改訂された。
主な改訂点は、
- PCグラウトに携わる技術者の資格要件を明確にしたこと
- 使用材料を最新版に更新したこと
- 実物大試験の位置付けを明確としたこと
- 配合において優先すべき事項を明確としたこと
- 施工においてPC鋼材挿入後PCグラウト注入までの期間を明確としたこと
- 圧縮強度試験の保証材齢を短縮したこと
- 日常管理試験の頻度を実態に即して変更したこと
等が挙げられる。
■内ケーブルの定着突起の参考文献
- FKKフレシネー工法施工基準
- コンクリート道路橋設計便覧改訂版
- プレストレスト・コンクリート建設協議会→技術資料→設計Q&A→ 場所打ちげた[内ケーブル]
- コンクリート構造物の配筋の手引き(平成16年11月)/独立行政法人 鉄道建設・運輸施設整備支援機構
■ユニット鉄筋の重ね継手長
ユニット鉄筋の重ね継手は、一断面に集中するため(イモ継ぎ)、割り増し係数1.3を乗じる。
算式:
la : 重ね継手長(10mm単位に切り上げ)
σsa : 鉄筋の重ね継手長を算出する際の許容引張応力度(SD345の場合 : 200N/mm2)
τoa : コンクリートの許容付着応力度(σck=24N/mm2の場合 : 1.6N/mm2)
φ : 鉄筋の直径(mm)
出典:土木構造物マニュアル(案)H11 P33
■排水管の断面
排水管は、ごみが詰まりやすいので排水管の断面は原則として円形とし、内径は最小150mmとするのがよい。
出典:道路橋示方書・同解説(Ⅰ共通編)平成14年3月 P102
■伸縮装置の施工順序
可能な場合は伸縮装置の施工においては、先に連続的に舗装を仕上げた後で必要部を切削して伸縮装置を設置する後付施工が望ましい。
出典:道路橋示方書・同解説(Ⅰ共通編)平成14年3月 P97
■アルカリ骨材反応
アルカリ骨材反応は、骨材に含まれている不安定な鉱物(反応性鉱物)とコンクリート中のアルカリ性水溶液とが反応して起こる現象。 この反応生成物が骨材内部や骨材周囲に膨張圧を及ぼし、コンクリートを膨張させひび割れを生じさせる。
アルカリ骨材反応とひびわれ発生のメカニズム
コンクリート中のNaやKと水分が骨材内の特殊な鉱物と化学反応を起こす。
↓
骨材の周囲に反応生成物が形成され、水分を吸収する。
↓
膨張圧により、コンクリートにひびわれが生じる。
国土交通省から以下のガイドラインが策定されています。
アルカリ骨材反応による劣化を受けた道路橋の橋脚・橋台躯体に 関する補修・補強ガイドライン(案)H20年3月
■ネクスコの設計要領
- ネクスコの設計要領などは、NEXCO総研>出版・刊行物から購入できます。正誤表は閲覧できます。
■掘削勾配の基準
掘削勾配の基準は、労働安全衛生規則:第356条・第357条を参照。また、道路土工ー切土工・斜面安定工指針(平成21年度版)の付録資料にも記載されている。
■公表されているボーリングデータ
国土交通省の事業において蓄積されたボーリングデータ等が(独)土木研究所に設置されたポータルサイトから無償で入手できる。
→国土地盤情報検索サイト "KuniJiban"
しかし、既往の調査はその目的によってデータの記載内容や精度が異なっているため、あくまで参考資料として利用すべきである。
■緊急輸送道路の橋梁耐震補強3箇年プログラム
「緊急輸送道路の橋梁耐震補強3箇年プログラム」耐震補強マニュアル(案)では、けたかかり長の確保、落橋防止構造の設置、変位制限構造の設置、段差防止構造の設置 の対策工のうち、落橋防止構造の設置を優先することを基本としている。
■新幹線、高速道路をまたぐ橋梁の耐震補強3箇年プログラム
「新幹線、高速道路をまたぐ橋梁の耐震補強3箇年プログラム」では、落橋箇所に新幹線が衝突した場合、多数の乗客が影響を受ける可能性があるという被害の寛大さを鑑み、 新幹線をまたぐ橋梁に対しては、構造形式、適用示方書にかかわらず落橋防止構造を設置することとしている。→「新幹線、高速道路をまたぐ橋梁の耐震補強3箇年プログラム」耐震補強マニュアル(案)
■広幅員道路や道路緑化による防災性の向上
道路震災対策便覧(震前対策編)平成18年度改訂 P64で、 幅の広い道路は、道路の閉塞防止だけでなく延焼遮断にも役立ったことや、街路樹には、建物倒壊防止効果があったことが紹介されている。
延焼防止のための幅員については、道路構造令の解説と運用改訂版平成16年 P86を参考にするとよい。