土木用語「す」

すき間腐食

 鋼板の重ね合わせ部やボルトの下など金属どうしの接触部のすき間部分の金属が腐食される現象。

スカラップ

 鋼材の部分を相互に溶接するとき、溶接継目の重なりを防ぐ目的で切断される鋼材の円弧状の切込み。

スタラップ

 正鉄筋または負鉄筋を取り囲み、これと直角または直角に近い角度で配置する鉄筋

ステンレス鉄筋

 ステンレス鉄筋は、ステンレス鋼から普通鉄筋と同様の形状を有するように熱間圧延によって製造されたものであり、JIS G 4322「鉄筋コンクリート用ステンレス異形棒鋼」に適合したもの。
 通常の鉄筋と比べて極めて耐食性が高く、錆びにくい特性を有する鉄筋であり、厳しい腐食性環境下で共用されるコンクリート構造物の耐久性を大幅に向上させることが出来る。

 ステンレス鉄筋を用いたコンクリート構造物の設計においては、かぶり、継手、曲げ加工において基本的に普通鉄筋を用いた場合と同様な配慮をすればよい。但し、原則として溶接はしてはならない。詳細は、 コンクリートライブラリー130号 ステンレス鉄筋を用いるコンクリート構造物の設計施工指針(案) を参照すること。

ストップホール

 き裂の先端部分を取り除くために設ける円孔のこと。円孔を設けることで,鋭角なき裂先端部の場合に比べて応力集中が緩和されるため,き裂の進展 を遅くしたり,き裂の急速な進展によるぜい性破壊への移行を停止したりする効果がある。

 孔明後に, き裂の進展の抑制効果を高める意図で,高カボルトで締めておく例もある。 なお,ストップホールは, き裂の進展を抑制するもので, き裂発生の原因となる応力状況の改善やき裂進展の恒久的な防止にはならないことに注意が必要である。

出典:道路橋補修・補強事例集(2009年版)

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