土木用語「は」
■配力鉄筋
応力を分布させる目的で、軸方向鉄筋に対して直角または直角に近い角度で交差させて配置する鉄筋。
■場所打ち杭
現場において機械あるいは人力によって掘削した孔の中に、鉄筋コンクリート杭体を築造する工法。 道路橋示方書Ⅳでは、オールケーシング工法、リバースサーキュレーション工法(リバース工法)、アースドリル工法と深礎工法の4工法が規定されている。
長 所 | 短 所 |
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振動、騒音が小さい。 大径の杭が施工可能。 長さの調整が比較的容易である。 掘削土砂により中間層や支持層の土質を確認することができる。 打込み工法に比べて近接構造物に対する影響が小さい。 |
施工管理が打込み工法に比較して難しい。 泥水処理、排土処理が必要。 小径の杭の施工が不可能である。 杭本体の信頼性は既製杭に比べて小さい。 |
■パネル橋 MGB
MGBとは、「Medium Girder Bridge」の略であり、イギリスのFEL社によって1970年に開発された組み立て式の橋梁。最初にイギリス軍に投入されたが、その後アメリカ軍や自衛隊にも導入された。50t級の戦車の通行も可能。
この工法の特徴は、軽量化を図っていることから、ほぼ人力での架設が可能であり、スパンによって組み合わせる桁の長さを20m~最大70mの間で変えることができる。架設時間は最速で数時間程度とすぐれているが、例えば30mスパンで30人程度が必要であり人員の確保が必要である。また、数十億円と非常に高価な機材である。
■盤膨れ
地盤を掘削したとき、掘削底面より下に存在する上向きの圧力を持った地下水により掘削底面の土塊が持ち上げられる現象のこと。
■反力
部材に荷重が作用するとき、部材の支点で、荷重とつりあうように生じる力。