エポキシ樹脂塗装鉄筋を用いた場合の最小かぶり厚の低減

 道路橋示方書(1共通編・3コンクリート橋編)・同解説 P175)に従えば、塩害により耐久性が損なわれないように、対策区分SならびにRC構造の対策区分Ⅰでは、規定の最小かぶり厚さ(70mm)を確保したうえで、塗装鉄筋の使用またはコンクリート塗装を併用しなければならない。 したがって、エポキシ樹脂塗装鉄筋を使用することで、最小かぶり厚を低減することはできない。

 しかし、コンクリート標準示方書 構造性能照査編―2002年制定 では、防せい効果の確認されたエポキシ樹脂塗装鉄筋などの特殊鉄筋を用いる場合は、”鉄筋の腐食を抑制されていると考えられるため、環境条件を「一般の環境」と考えてよい。”と規定されており、コンクリート標準示方書に従えば、かぶり厚を低減してもよいこととなる。

inserted by FC2 system