場所打ち杭の帯鉄筋の形状・継手

 帯鉄筋を重ね継手により継ぐ場合には、帯鉄筋の直径の40 倍以上鉄筋を重ね合せ、Ⅳ編7.7(3)の規定によりフックをつけて定着すること が原則であるが、その強度を確実に伝達できるように十分な施工管理を行ったうえで、溶接継手を用いてもよい。

出典:道路橋示方書・同解説 Ⅳ編 12.11.3(3) 2),解説

① 帯鉄筋の形状は、半円形フック又は鋭角フックを用いた重ね継手を原則とする。

② 施工性や配筋性の制約から下記のような場合にはフレア溶接を用いた継手としてもよい。

  • 杭径が小さく、トレミー管が帯鉄筋のフックに当たるおそれがある場合
  • 軸方向鉄筋(主鉄筋)を2 段配筋とした場合

③ 組立筋の継手は重ね継手とし、フックは付けないものとする。

場所打ち杭の帯鉄筋の形状・継手

出典:岐阜県橋梁設計要領 4.10.2 (2) 2)

帯鉄筋は、鉄筋径の40倍以上重ね合わせてフックをつけて定着するか、10φ程度重ね合わせてフレアー溶接とする。

施工性に配慮し杭径φ1200 まではフレアー溶接とし、杭径φ1500 以上の場合は重ね継手方式とする。

以下にフックを付けて定着した場合におけるトレミー管との関係を示す。

場所打ち杭帯鉄筋配置図(参考資料)

1.帯鉄筋を最小鉄筋量で配置した場合

場所打ち杭の帯鉄筋の形状・継手

2.帯鉄筋D22(最大径)を用いた場合

場所打ち杭の帯鉄筋の形状・継手

出典:九州地方整備局 「橋梁下部構造の配筋に関する参考資料(案)

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